順調に大会を勝ち上がった草野球チームの末路

草野球

■ 序章:野球を“純粋に楽しむはずだった”のに

草野球チームで、まさかここまで人間関係に悩むとは思わなかった。
最初はただ「仲間と楽しくプレーしたい」「真剣勝負をしたい」──その思いだけだった。
けれど、気づけばチームの内部では、「創設メンバー」vs「首脳陣」という
構図が静かに広がっていた。

今振り返ると、あの瞬間が転機だったのかもしれない。


■ 第1章:出席率重視で決める──はずだったスタメン方針

とある草野球大会を勝ち上がり、その大会決勝戦を某プロ野球球団スタジアムで試合を行うことになった。それに向けて決まっていた方針はシンプルだった。

「スタメンは出席率重視で決める」

この時点では“純粋な出席率”──試合以外の活動も含めた参加率で判断する予定だった。
誰もが公平に感じるルールだったし、自分も納得していた。

あくまでスタメンだけの話であり、勝ちを捨てたわけではなく、
控えの実力者も、序盤1〜2回で入れ替える構想だった。
※草野球で市が主催するような大会ではないため、時間制限やコールド規定も適用されるため、
 下手な試合は相手にも失礼だし、やるからには真剣にやる方針で決まっていた

ところが途中でキャプテンがこう提案した。

「中止試合は含めず、実際に出た試合数と練習数で決めよう」

話を聞いた当初はそこまで違和感は感じていなかった。
「たしかに実出場を基準にするのは合理的」と思っていた。
しかし、それを言い出した背景にはなかなか他チームでは想像できないような事情があった。

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■ 第2章:途中参加という立場で見えた“温度差”

自分はこのチームに途中から加入したメンバーだ。
もともと知り合いがいたわけでもなく、
野球を純粋に楽しみたくてネットでチームを探していたところ
監督から声をかけてもらったのがきっかけだった。

最初のうちは「外から来た人間」として、
どこか遠慮しながらプレーしていた。
それでも、試合を重ねるうちに仲間と信頼関係ができ、
気づけば中心選手として試合を任され、気づけばチームに所属して3年目になっていた。

そして大事な試合が目前に控えている今、チームが一体となって目の前の試合に全力で挑む。
それが一番大切なことだと思っている。
誰が昔からの仲間で、誰が後から加わったかなんて関係ない。
同じユニフォームを着てグラウンドに立つ以上、
全員が“今のチーム”の一員であるはずだ。


■ 第3章:チーム内で亀裂が走った瞬間

事態が決定的に悪化したのは、キャプテンがコーチに放った一言だった。

「友達じゃないから」

この言葉が、チーム内の空気を一気に凍らせた。
コーチは激怒し、「もう関わりたくない」とまで言った。
監督も呆れ、自分はその二人からそれぞれ相談を受ける形になった。

キャプテンはおそらく、「創設メンバーを優遇したい」という感情が
強すぎて視野が狭くなっていたんだと思う。
でも、リーダーとして“言っていいことと悪いこと”の境界を見失った。

この一件をきっかけに、
監督・チーフコーチ・キャプテンの関係は冷え込み、
僕が“間に入らざるを得ない”状況が生まれてしまった。


■ 第4章:最終戦を前に揺れるキャプテンの本音

某プロ野球球団スタジアムでの最終戦を前にして、キャプテンが監督に向けてこう言い出した。

「最終戦はキャプテンの自分がスタメンを決めたい」

その裏には、出席率が低い創設メンバーの一人
「最後の試合くらいは良い思いをさせたい」という思いがあったのだろう。
彼の中では“原点回帰”だったのかもしれない。

でも、監督・コーチ・そして自分も含めた3名からすれば、
「ルールを決めたのはあんたじゃん」というのが正直な気持ちだった。

僕はこう伝えた。

「現場でプレーしながら采配は難しい。
プロでも兼任監督は成績を落とす。だから采配は監督に任せた方がいい。」

これでキャプテンは一旦は納得してくれて、監督に対しても謝罪のメッセージを
入れてくれたようだ。

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■ 第5章:見えてきた本質

自分が感じたのは、この一連の出来事にすべてが詰まっているということだ。
キャプテンは“チーム”を守っているつもりで、実は“過去の人間関係”を守っている。
一方で、監督・チーフコーチ・僕は“今のチームを支えているメンバー”を大事にしたい。

つまり、

  • キャプテン:過去を守る人
  • 首脳陣:今を守る人

この構図のままでは、もう交わらない。


■ 第6章:今の自分の正直な気持ち

正直言えば、ここまで考えてる自分がバカらしくなってきた

とはいえ試合に関してはこれからのことであり、年末に控えている試合だ。
そして僕の考えは今も変わらない。

「今年は今年戦ってきたメンバーで考えるべき。」
「今いるメンバーを大事にするのがチームだ。」

もし今のチームが崩れたら、
創設メンバーだけでは試合を成立させることは難しい。
全体の3分の2が外部から友人の紹介やネット等で入部してきており、
今のメンバーがいるからこそ“チーム”が成り立っている。


■ 結び:某スタジアムで迎える“一区切り”

某プロ野球球団スタジアムでの試合は、
たぶん僕にとっての区切りになると思う。
「チームをどうにかしよう」ではなく、
「チームで野球を楽しもう」。
その気持ちでプレーしたい。

どんな形で終わっても、
ここでの経験は確実に野球でなくても生かしていけると思っている。

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