今回は残り1銘柄の株について、いろいろ考察を交えて
お話しできたらと思う。
前回までのお話は下のリンクから飛んでみてください。
最後にお話しさせていただく銘柄は【BASE】。
そう、皆さんもテレビのCMでよく流れているのを見かける
「ネットでお店を開くならBASE!!」
と、15秒のCMの間でこれでもかと連呼しまくることで有名のあの【BASE】だ。笑
4477 BASE
個人・小規模企業向けECプラットフォーム「BASE」、オンライン決済サービス「PAY.JP」
を運営しており、CMでも元SMAPの香取さんが出演していて知名度はかなり広まったであろう。
そして、コロナ禍による巣篭もり需要によりECサイトの活用は急加速し、
一気に収益を爆上げした企業でもある。
ただ、ここ最近はコロナ禍も落ち着きを取り戻しつつある状況で、
ECサイトも多くなったことで業界全体がレッドオーシャン化しつつあり、
経常利益が赤字になりつつある中、5月12日に決算を発表。
BASE、1-3月期(1Q)経常は赤字転落で着地
https://kabutan.jp/stock/news?code=4477&b=k202205120370
BASE<4477>[東証G]が5月12日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期第1四半期
(1-3月)の連結経常損益は2億6700万円の赤字(前年同期は1200万円の黒字)に転落。
直近3ヶ月の実績である1-3月期(1Q)の売り上げ営業損益率は前年同期の0.6%⇨-10.8%に
急悪化した。
赤字に転落。
やはりECサイトが普及してきている中で、BASEの軸となっているネットショップ事業
【BASE事業】は結構苦戦しているようなイメージだ。
オンライン決済サービス「PAY.JP」(PAY事業)に成長性の兆しが
決算発表時に公開される資料だけを見ると、ネットショップ事業「BASE事業」は
売り上げ規模が大きなショップを中心に展開してきたものの、昨年のピーク以降は
小規模及び個人向けにもサービスを展開するようになるが現状それほど目立った
収益は得られないのではと思われる。
というのも、月額有料プランの導入により、導入当初は利用者は右肩上がりだったが
ここ最近は高止まりになりつつある傾向にあり、新たな利用者が増えない限りは
改善は見られないように感じる。そのため、スカウトチームを立ち上げて、新規大口顧客獲得に向け
営業をかけ始めているようだが、これがうまくいくかどうか。
個人的には懐疑的に思うが。
それよりもオンライン決済サービス「PAY.JP」(PAY事業)がかなり伸びてきているように思う。
売上高もコロナ前である2020年の第1Qと比べ、約4倍近い数字を記録しており、
キャッシュレスが叫ばれているこの世の中、
スタートアップ企業やベンチャー企業のオンライン決済導入時の問題を解決していることもあるから
新規加盟店が伸びてきている一因になっていると思う。
なので、決算的にはあまりよろしくなかったが、悪材料出尽くしで株価も
上がればいいなと思っていたんだが。
市場の流れにも乗り、ストップ高
決算翌日の13日、日経平均株価は約670円近くの値上がり。
市場全体が連日売りの強かった状況が一転、買い戻し、押し目買いが入るようになり
市場全体が買いムード。その流れに乗るかのように、【BASE】も取引開始直後から値上がり。
そして大口の資金が流入したのか、気づいた時にはストップ高付近まで値上がりし、
後場にはストップ高となる。週明けに利確目的で売りが強くならなければいいのだが、
とにかくしばらくは注視していかないといけない。
まとめ
まあ長期的に見ていけば、テーマ的にもホットなものでもあり、需要は割と高いと思う。
ただし、【PAY事業】そして【BASE事業】の両方が成長しなければ、会社全体での成長は
難しいだろう。
それでも、新規開拓に向けての対策も取り始めており、
事業拡大に向け従業員数も増やしつつある状況を見ると、もっと高いところを
見ているようにも思える。従業員のモチベーション次第ではあるが、
今後の成長性に期待。

![]() | 価格:3,980円 |

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