半導体不足が未だ続く中、その半導体関連企業で業績を回復しつつある企業がある。
SUMCOだ。
業績が急回復している『SUMCO』が今後どのような株価の推移をしていくのか、
今後の展望を予測する。

チャートではボックス圏で推移か

まず、チャートの日足を見ていく。
ぱっと見2,100円から2,600円のボックス圏で値動きしているように見える。
しかし見方によっては高値を切り下げている感があったり、
移動平均線の長期線に触れては反発してを繰り返しているようで、
下値は堅い印象も伺える。

チャートを週足で見てみると

週足で見ていくと、高値は切り下げている感じがあるため、
今後は下がっていくのではというふうに見えなくもない。
しかし、移動平均線に注目してほしい。
現状20日移動平均線の上に乗っており、かつ60日・150日・300日移動平均線の傾が
上に向いている事がわかる。
意外と移動平均線の傾きというものは重要で、買いが多ければ上向きになり
売りが多ければ下向きにもなる。
当然のように聞こえるかもしれないが、私はこれも一種のトレンドと考えている。
そのため、トレンドによっては売りが強くなることもあるかもしれないが、
半導体不足による需要拡大により、半導体用のシリコンウエハーを扱っているSUMCOにとっては
この状況が追い風となって更なる飛躍へとつながるかもしれない。
その他信用倍率なども

そこまで数値等に大きな変化はないように見えるものの、
一つだけ注視しておくべき点があるとすれば、『信用倍率』の部分だ。
解析の前に軽く信用倍率について、軽く説明しよう。
『信用倍率』とは?
信用取引の「買い方」と「売り方」のマーケットにおける取り組み状況を表す指標で、「信用買い残÷信用売り残」で計算される。値が1よりも大きければ、買い残が売り残よりも多いことを示し、逆に1よりも小さければ売り残の方が買い残よりも多いことを示す。
野村證券 証券用語解説集より
信用売り残が増えて1に近づいてくると、株価が上昇する可能性が高まることから株式市場では好感される。逆に、倍率が高まると、買いが一方的で相場が過熱していると言われる。
現状『SUMCO』の場合、信用倍率は9倍とそこまで相場が加熱しているほどでは無いものの、
ちょうどひと月前と比べると、買い残が減って大きく倍率がこの1ヶ月で落ちている事がわかる。
また株価にも再度注目していただきたいのだが、この1ヶ月高値を切り下げてきており、
売りが強かった期間だったことも伺える。
そしてここ最近は信用倍率に大きく変動は見られないことから、
半導体業界の動向によっては買いが入りやすくなることもあるだろう。
業績と今後の見通しは良好かも
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半導体が不足している現状で、半導体関連であっても需要は高まっているだけに
追い風の状況ではあるだろう。
業績も急回復しており、売り上げも伸ばしつつあって需要も途切れないことから
見通しだけを言えば良好だろう。
しかし、いつ何が起こるかわからない令和のこの時代。
時代の流れにしっかり乗れるようにしておくことも大事である。
日々確認を怠らないようにしていこう。

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